身体づくり
子どもの運動機能の発達とは、その後の人生を共にするカラダを育てることです
「最近の子どもはしゃがめない子が増えている」
「雑巾掛けで身体を支えられない子がいる」
「跳び箱で腕をついたら骨折した子がいた」
これらは最近、整形外科医の中でも問題として挙がってくる話題です。
この傾向が示唆するのは子どもの運動機能が低下してきているということです。
文部科学省による全国体力・運動能力調査の結果では、近年は1980年代と比べて小学校1年生の時点で低いスコアとなっています。このことから分かるのは、近年の子どもの運動機能の低下は、小・中学生よりもっと以前の幼児期(1〜6歳)の時期の運動機会であるのではないかということです。
最近は外で遊べる公園も昔と比べて減っていたり、また子育てグッズでは“首が据わってなくても縦抱きできる抱っこ紐”や“腰が据わっていなくても座らせられる椅子”などが出回っています。
便利なグッズは親にとってありがたいものですし、子育てを楽にしてくれるメリットも沢山あります。しかし何にでもメリットがあればデメリットもつきもの。そのデメリットを考慮せずに長時間・長期間にわたって使用し続けることよって、子どもの運動発達に偏りが生じてしまう可能性もあります。発達の段階にそぐわない無理な姿勢や運動の強制は運動機能の偏りを起こすとも考えられます。
幼少期の運動発達の重要性は、まだまだ世間一般的には知られていません。
しかし医療現場で幼児から高齢者まで多くの方と関わらせていただいた経験から言えるのは、幼少期の運動発達の特徴は、何歳になっても残り続けているということです。(もちろん全員ではありません)
また運動機能の個人差は思春期の子どもにとって、運動の好き嫌いや自己肯定感などにも関わってくる要因になると考えられます。運動嫌いになればより運動機能は低くなりますし、自己肯定感の低さは幸福感や学力、将来の収入などにまで関係してくる要素です。
私たちNPO法人presentsでは、子どもの運動発達に関する啓蒙活動や、幼児〜小学生〜中学生〜高校生などを対象にした身体づくりの教室開催などを通じて、子どもの運動機能の向上、また発達性協調運動障害(DCD)と言われる運動が不器用な子どもたちの発達支援に努めていきます。
何歳になっても運動機能は発達し続けます。「運動が苦手」を「運動は楽しい」にできるように。
まずはお気軽にご相談ください。